国際刑事裁判所(ICC)と日本 [はてな版]

人間の安全保障の発展に貢献する日本と世界の道筋と行く末を見つめます。

2007-01-01から1年間の記事一覧

公開資料:民主党アフガン対策案概念図I(用語編I) 1~6

民主党アフガン対策案概念図I(用語編I) 1. OEF OEF(Operation Enduring Freedom)不朽の自由作戦は、アメリカ合衆国が9・11テロへの報復行動として2000年10月7日、自衛権の行使を国連に報告して開始した世界規模の軍事作戦の総称。アフガンでのOEFは、OEF…

公開資料:民主党アフガン対策案概念図I(概略編I)

※画像をクリックするとフルサイズでご覧になれます。 民主党アフガン対策案概念図I(概略編I) はじめに 2001年10月7日のアフガニスタン攻撃開始以降、アメリカや日本を含む国際社会がこれまで行ってきた活動や取組みは、実に多岐に渡ります。破綻国家といわ…

【テロ特措法Q&A】政府新法への疑問について(1)

以下は、本ブログのゲストブックでの一連の質問に対する私なりの見解をまとめたものです。 かんすけさんより Q1: 決議1776には「海上阻止部隊を含むISAF及びOEF同盟への多数の国家の貢献に対し謝意を表明し、」とありますが、ロシアは棄権しています…

〔07年終盤〕国際刑事裁判所の発足後の歴史(2008.01.07)

国際刑事裁判所(ICC)の世界の現在 (2007年終盤) 8月 ・31日、国連総会にて、国際刑事裁判所に関する第三次報告(2006年8月~2007年9月度)が行われる。報告では、期間中4つの案件に取り組み、検察官がその全ての案件について捜査を行ったこと、2007年5月…

お詫びと訂正

トーマス・ルバンガ→トマ・ルバンガへ訂正 コンゴ民主共和国の案件で国際刑事裁判所(ICC)により起訴・拘留され、公判を控えている同国出身のThomas Lubanga被疑者の氏名について、これまで当ブログ及びWikipediaにおいて、その邦訳を「トーマス・ルバンガ…

ご案内:テロ特措法・新法の概要を公開

テロ特措法延長問題の議論は昨日17日夜、福田内閣の新法の国会提出により次の次元へと差し掛かりました。新法が提出されたことにより、旧法の延長に関する審議は停止され、今後は新法の内容に関する審議が起こるものと予想されます。 民主党は本日早速、外交…

ご案内:アムネスティがICCシンポジウムを主催

アムネスティが国際刑事裁判所に関するシンポジウムを開催 今朝知ったばかりなのですが、明日が10月13日(土)、東京の明治学院大学にてアムネスティ日本主催のシンポジウムが開かれます。テーマはずばり、『日本の国際刑事裁判所加入の意義』です。 パネル・…

お知らせ:本日より一部記事をファンのみ閲覧可とします。

国会論戦を控えての事前策ですので何卒ご理解ください。 尚、Yahoo!ブログユーザーであれば、ファン登録すれば閲覧・投稿が可能です。 設置当初より、当ブログは以下を基本方針としておりますのでこの方針に基づいた行動とご解釈ください。 情報の取扱いに関…

【テロ特措法Q&A】小沢代表の発言の矛盾について(2)

以下は、本ブログでの一連の質問に対する私なりの見解をまとめたものです。 Q2: 今日の朝日新聞の社説の一部です。 =========================================== ただし、論文にはいくつか基本的な疑問がある。 まず、国連のお墨付きがあれば武力行使に…

【テロ特措法Q&A】小沢代表の発言の矛盾について(1)

以下は、本ブログでの一連の質問に対する私なりの見解をまとめたものです。 Q1: 民主党のホームページに以下の記事があります。 『小沢一郎代表 テロとの戦いの疑問に答える』 この中の発言で、それぞれ別の質問への答えですが以下のようにあります。 ①憲…

【声明】国際刑事裁判所への加入を祝す犬塚からの声明

10月1日の日本ICC加入を受けて、犬塚議員も個人声明を出しました。 公式サイトでは参照リンク付きでご覧になれますがこちらにもテキストを転記します。 ICC国際刑事裁判所への加入を祝して 2007年10月1日 本日2007年10月1日、ついに日本がICC国際刑事裁判所…

【声明】国際刑事裁判所ローマ規程の国内発効を祝して

本日2007年10月1日、国際刑事裁判所ローマ規程、同協力法ならびに各種関連政令及び規則が、国内において発効しました。個人の有志でつくる国際刑事裁判所問題日本ネットワーク(JNICC)はこの事実を祝し、声明を各報道関係者に向けて発表しました。以下は、…

日本のICC加入を記念してICTYのドキュメンタリーを公開

クリスチャン・トゥデイ紙によると、日本の加入を記念してアップリンク社配給でICTY(旧ユーゴ国際刑事法廷)に関するドキュメンタリー映画『カルラのリスト』が11月から封切られます。 実はJNICCでは、ICCに関する背景情報の提供や字幕監修などにおいて、水…

【報道】スクラップ:30日付の朝日新聞の記事

日本が国際刑事裁判所に加盟へ 105カ国目 1日から 2007年09月30日20時23分 日本は1日、戦争犯罪などを裁く国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)に加盟し、ICC設立条約の105番目の締約国になる。最大拠出国として全体の22%にあたる年約…

平和・五行歌(12)─so_what108さん作(2007.10.01)

軍政権の 腐臭漂うアジアの国で銃弾に 倒れし後も カメラ放さず 長井さんのご冥福を祈ります。

ICC・五行歌(10)─JNICC勝見(2007.10.01)

ついにこの日を迎えられたのに その直前に同胞の命が奪われた 手放しでは喜べないこの日 日本はICCの一員となった アジアに秩序を取り戻す為に

平和・五行歌(11)─ so_what108さん作(2007.09.20)

絶望の淵に 身を横たえた人だけが本当の救いと 希望の光を見ることができるのかもしれない

カンボジア:特別法廷が旧ポル・ポト派幹部4名を起訴

日本から外務省の野口元郎検事が判事として参加している(「ICC語録」でも紹介)カンボジアの特別法廷(ECCC)において、被告として裁かれる見通しの立った旧ポル・ポト派の主要な幹部の一覧が明らかにされました。Yahoo!ブログの新機能により、上記記事のリ…

【テロ特措法】新安保理決議起草の動きは民主党の勝利といえるか

本日付けの報道によると、テロ特措法の延長をめぐり、国連安保理において、日本の海上自衛隊が参加するOEF-MIO(海上阻止行動)についてこれを「容認」する決議を起草する動きが表面化しています(19日、日経)。私はこの一見外交上の「成果」を、「政治」と…

インドネシア:最高裁がアジア有力誌に名誉毀損で賠償金支払を命令

以前、犬塚議員を取材したRSF(国境なき記者団)の、ミシェール・テマン(Michel Teman)氏より、以下の記事が届きました。これは、国際司法の“発展”よりは“後退”を示す記事なのですが、これが世界の現状なのでそのままお伝えします。まずは原文を転載し、要…

【テロ特措法】延長反対で陸自の危険度が増す?

『テロ特措法延長反対で陸自の危険度が増す』 と題されたフォーサイト2007年9月号の記事に以下のような記述がありました。 ではなぜ、同法が期限切れで廃止されると、陸自に犠牲者が出るというのか。防衛省幹部は「自衛隊の海外活動は航空自衛隊のイラク空輸…

【日報】(下)世界連邦運動の世界大会出席報告

式典の会場、モントルーのスイス・マジェスティックにて集合写真(全員ではありません) 30日の午後、ジュネーヴから3時間の道をツアーバスに揺られながら古都モントルーへと向かいました。モントルーはWFM所縁の土地で、60年前のちょうど同じ月に、WFM…

【日報】(中)世界連邦運動の世界大会出席報告

2日目午後のシンポジウム会場となったパレ・デ・ナシオン(元国際連盟跡) 2日目の午後は、60周年記念ならではの記念行事が待っていました。ジュネーヴといえば、欧州の国連本部がある街でもあります。せっかくジュネーヴで大会を開くのですから、ぜひ欧…

【日報】(上)世界連邦運動の世界大会出席報告

大会初日、代議員として初めて参加した本会議にて(後ろの外国人はビルではありません) 2007年8月26日~31日まで、ジュネーヴで開かれた世界連邦運動(WFM)の世界大会(World Congress)に参加してきました。前回開かれたのは5年前の4月で、思えばそのとき…

【総括】日本が“このタイミング”でICCに批准した理由

TB先のような質問があったことを受けて、NTTレゾナントが主催する教えて!gooというサービスにID登録しました。主に国際刑事裁判所(ICC)関連の回答を専門に受け持つ予定ですが、たまに質問側にも回るかもしれません。さて、Yahoo!以外のコミュニティでの一…

【総括】ICC批准に当たって行われた自衛隊法改正内容等

以下は、当ブログに対するTB先の記事へのコメントに対する回答として投稿した一連のコメントを、より見やすくまとめたものです。尚、当ブログはあくまで非公式のブログであるため、以下の回答は私個人の理解に拠るものであり、JNICCを代表するものでも、政…

【報道】犬塚、仏国営ラジオで参院選の争点を問われる(2007.07.26)

先週日曜日に終わりを迎えた参院選の渦中、犬塚はフランス国営ラジオ(RFI:Radio France Internationale)の電話取材を受けました。パリ本部からの国際電話でごく短いものだったのですが、取材の内容は26日、現地ラジオで流された模様です。以下は、そのラ…

【日報】伊勢崎賢治氏の勉強会参加報告

日本の平和構築外交の滑稽さを熱く語ってくださった伊勢崎さん 先月から参加している民間の『平和省プロジェクト』の勉強会の一環で、今日は自称「紛争屋」の紛争処理のエキスパート、東京外国語大学で平和構築学講座を教える伊勢崎賢治氏の講演会に参加して…

【国連】ICC加入書寄託の瞬間(現地報告・その2)

17日の加入書寄託の日から、ハーグから嬉しい、そして驚きのコメントをくださった方がいました。ICC書記局(Registry)に勤めておられる、Kazさんです。そのKazさんから、18日に行われたレセプションについて報告が届き、それを全文掲載することについて快諾…

【国連】ICC加入書寄託の瞬間(現地報告・その1)

17日の加入書寄託の際には、急遽、こちら側の無理な要請に快く応え、JNICC代表代理として現地ニューヨークの猿田弁護士がお仲間と参加してくださいました。加入書寄託の瞬間に立ち会ってくださった、その猿田弁護士より、現地からの参加報告が上がって参りま…