国際刑事裁判所(ICC)と日本 [はてな版]

人間の安全保障の発展に貢献する日本と世界の道筋と行く末を見つめます。

2007-01-01から1年間の記事一覧

コラム:(4)日本の採るべき選択は二者択一なのか(第二部)

実行計画まで練りあがったところで、「アフガン東京平和の再構築会議」を招集します。そして事前の外交上の根回しで、会議の意図がアフガンの平和再構築であり、アフガンに平和が定着していないことを自他共(アフガンと国際社会)にあらかじめ認めさせたう…

コラム:(3)日本の採るべき選択は二者択一なのか(第二部)

日本の能力の査定《7. 検証》 紛争において、日本の実際の外交能力というものは、これまで十分に発揮されてきたとはいえません。アジア各地において、停戦後のPKO派遣(東ティモール、ゴラン高原)や司法整備支援(カンボジア)、平和構築支援(スリランカ)…

コラム:(2)日本の採るべき選択は二者択一なのか(第二部)

VI.日本が実施する具体策:和平推進と治安回復 過去の貢献内容の総括《6. 再評価》 アフガニスタンの国情にまったく影響しない給油活動については、いまさら総括をするまでもありませんが、これまで日本は、アフガンの平和構築について、その限られた人的・…

コラム:(1)日本の採るべき選択は二者択一なのか(第二部)

以下は、10月下旬の段階まで作成していて途中で書くのを止めた「日本の採るべき選択は二者択一なのか」の第二部です。幻の原稿となり公開されない予定でしたが、法案の提出が決まったので当時の私案として、ファン限定ですがあくまで私案として公開できる流…

【テロ特措法】メディア補足:米国がアフガン政策の見直しを開始(随時更新)

日本では産経しか報じていないようですが、米国のアフガン政策の見直しのニュースは全世界を駆け巡っており、重大な関心事となっているようです。これが「当事者意識」を持つマスコミの捉え方なのでしょう。以下は、現在把握している世界各地での報道です。G…

【ダルフール】(訳)ICCと国連が直面する課題をAP通信が報告

国際刑事裁判所と国連が直面するダルフールの課題 原著:JOHN HEILPRIN、AP通信記者 訳・再編:JNICC勝見 (国連 2日)国際刑事裁判所(ICC)は、2週間に渡るその定例締約国会議の幕が開けた瞬間から、その信頼性を問われる局面を迎えていた。紛争に荒れるス…

【ダルフール】(原)ICCと国連が直面する課題をAP通信が報告

以下は、国際刑事裁判所(ICC)が抱えるダルフール事態の案件について、ニューヨークでの締約国会議の冒頭でバンキムン国連事務総長が行う予定のスピーチを取り上げたAP通信の記事です。 ダルフールの案件は、ICCのモレノオカンポ検察官による国連安保理での…

ASPギャラリー:侵略犯罪に関する特別作業部会でのNGO声明

作業部会の討論終了後に声明を読み上げる各NGO代表(於・第6回国際刑事裁判所締約国会議)

ASPギャラリー:シエラレオネ政府主催の広報活動に関する公聴会

別室で行われた締約国政府主催の広報活動に関する公聴会の模様(於・第6回国際刑事裁判所締約国会議)

ASPギャラリー:検討会議に関するウガンダのプレゼンとその後の作業部会

(上)ウガンダ政府代表(法務大臣)によるプレゼン (下)検討会議に関する作業部会の様子 (於・第6回国際刑事裁判所締約国会議)

ASPギャラリー:国連安全保障理事会

協議後に空になった(撮影許可が下りた)国連安保理会議室(於・第6回国際刑事裁判所締約国会議)

ASPギャラリー:米国の反ICC政策に関するNGO意見交換会

米国連協会主催の米国の反ICC政策に関するNGO意見交換会(於・第6回国際刑事裁判所締約国会議)

ASPギャラリー:アジア政府代表団との非公式会合

ランチ・ミーティングとなった非公式会合で説明を行う日本政府代表(於・第6回国際刑事裁判所締約国会議)

ASPギャラリー:侵略犯罪に関する特別作業部会

NGOにも公開された作業部会で日本が発言している場面(於・第6回国際刑事裁判所締約国会議)

ASPギャラリー:アフリカ事態指定国政府らとの非公式会合

別室での事態指定国政府らとの非公式会合の模様(於・第6回国際刑事裁判所締約国会議)

【語録】現役国連首脳の言葉(1)─国連事務総長

ICCは国際刑事裁判システムの中核的な存在である "The ICC has already established itself as a centerpiece of a system of international criminal justice." 「国際刑事裁判所は既に、国際刑事裁判制度の中核としてその存在を確立している」 潘基文国連…

ASPギャラリー:日本政府代表、一般討論で2番目に声明を発表

一般討論で声明を読み上げる中山泰秀外務大臣政務官(於・第6回国際刑事裁判所締約国会議)

ASPギャラリー:国連事務総長、本会議で冒頭発言を行う

本会議冒頭、パネルの中心で声明を読み上げる潘基文国連事務総長(於・第6回国際刑事裁判所締約国会議)

【報道】スクラップ:12月1日付の朝日新聞の記事

会議開始前の会場の様子 斎賀氏が国際刑事裁判所の裁判官にトップ当選 2007年12月01日10時20分 戦争犯罪などを裁く国際刑事裁判所(ICC、本部=オランダ・ハーグ)の裁判官補欠選挙が30日、国連本部で行われ、日本の斎賀富美子・人権担当大使が立候補し…

【韓国】議会が人道犯罪処罰の為の施行法を制定(2007.11.23)

(ニューヨーク 30日)韓国議会が23日、国際刑事裁判所(ICC)に関する国内処罰法を制定していたことが、現地で入手した情報でわかりました。日本では殆ど報じられていませんでしたが、韓国系のYONHAPニュースだけが唯一、国内でも報じていました。現地でも…

【日報】(下)イラクの現状報告会に参加してきました

質疑応答の模様。報告会を行ったJVCの田村女史(左)と講演を行ったTUFSの酒井教授(右) イラク避難民の生活はどうなのか TUFS酒井講師の講演に続き、今度はJVCの現地活動員である田村幸恵さんにより、地元の視点で「イラク国内避難民」に関する隣国ヨルダ…

【日報】(中)イラクの現状報告会に参加してきました

イラク内外で物議を醸したイラク三分割案の採択に関する報道 国外の周辺国の動静も把握することが肝要 国内がいわゆる無政府状態に近い状態で運営されており、治安構造面で問題を抱えていることはわかりました。では国外の情勢、とくに周辺国の動静はどうな…

【日報】(上)イラクの現状報告会に参加してきました

(上)司会進行を務めたJVC代表理事の谷山氏 (下)現在のイラク議会の政党別勢力図(提供:TUFS酒井教授) 今日は議員の代理で、NPO法人JVC(日本ボランティアセンター)が主催する講演会『イラク国内避難民の今』に参加して参りました。実は犬塚さんが近日…

【活動】15日の外交防衛委員会で犬塚議員が証人質問

犬塚直史議員、参院外交防衛委員会の証人質疑で守屋氏を問い詰める 昨日15日の参議院外交防衛委員会において、民主党の犬塚議員は、政府に参考人として招致された株式会社山田洋行の代表取締役社長・米津佳彦参考人と、元防衛省事務次官・守屋武昌証人らに対…

平和・五行歌(13)─kyoka_nkさん作(2007.11.8)

平和への思いは 詠うことで 心に刻みつけられると実感 模索の日々

お知らせ:Yahoo!意識調査記事と政策議論を公式ブログへ移動

①Yahoo!意識調査記事の移動 【統計】賛成・反対?自・民・公大連立 意識調査 自民と民主の連立政権に賛成? 反対? 11月2日、自民党が民主党に連立政権に向けた協議を打診。この連立に、あなたは賛成? 反対? (関連記事) 実施期間:2007年11月2日~2007年…

公開資料:民主党アフガン対策案概念図II+各紙報道

※画像をクリックするとフルサイズでご覧になれます。 アフガン対策としてのUNEPS(概念図II) 本日午前中の党の外交防衛部門会議で、初めて新テロ特措法に対する 対案の骨子が報道陣に公開されました。 以下は、本日各紙が一斉に報じた内容です。 ○毎日:<…

公開資料:民主党アフガン対策案概略II(導入)

遅すぎた付け焼刃の支援強化を表明する日本政府 日本の貢献は「和解と治安回復」にあり(導入) はじめに 概略編Iで示したとおり、日本も含めた国際社会はこれまで様々な仕組みで、多くの異なる分野に一丸となって取り組んできました。トラックバック先にも…

公開資料:民主党アフガン対策案概念図I(用語編III)11、12

民主党アフガン対策案概念図I(用語編III) 11. UNEPS UNEPS(UN Emergency Peace Service:国連緊急平和部隊)は、国連の国際平和活動として、人道上の危機の発生時に安保理により派遣される個人参加の民軍混成部隊。まだ実在はしないが、世界規模で創設に…

公開資料:民主党アフガン対策案概念図I(用語編II)7~10

民主党アフガン対策案概念図I(用語編II) 7. GOLIAG GOLIAG(Government-Linked Illegal Armed Groups:政府系非合法武装集団)はDIAG同様、非合法武装集団の武装解除プログラムを意味するのだが、この場合は「政府系」なのが特徴。すなわち警察を司る内務…