国際刑事裁判所(ICC)と日本 [はてな版]

人間の安全保障の発展に貢献する日本と世界の道筋と行く末を見つめます。

【ICC】国際刑事裁判所の新体制が全員女性体制で発足

国際刑事裁判所の新体制が全員女性体制で発足 2015年3月11日、国際刑事裁判所ICC裁判所長会議の新メンバーが正式に就任しました。 (ICC公式プレスリリース) 裁判所長にアルゼンチンのシルヴィア・フェルナンデス・デ・グルメンディ判事、 裁判所第一次長に…

〔2023年〕国際刑事裁判所の発足後の現在(2023.03.18)

ICC締約国マップ(123/193カ国)※2023年3月現在 各条約の批准状況 国際刑事裁判所ローマ規程の締約国 (Wikipediaより) 凡例: 締約国 未批准国 脱退国 署名撤回国 非加盟国 【署名・批准状況】 (1) 国際刑事裁判所規程(日英対訳) 批准・加入123カ国/署名1…

【報道】2013年世界平和度指数で日本が6位にランクイン、前年度から後退

隣国との緊張悪化と軍事対応により低下する日本の平和度 2013年6月、本年度の世界平和度指数(GPI)が発表され。日本は1.293ポイントで162国中6位にランクインしました(英文プレスリリース)。GPIは、「戦争あるいは紛争の不在により達成される調和」を平和…

主張:階猛議員が国会で追及した上田人権人道大使の暴言や刑事司法の問題について報じないマスコミの怠慢と責任

【06/11】国連人権委員会における上田人権人道大使の暴言について、衆議院法務委員会で民主党の階猛(しなたけし)議員が質問した。質問を受けたあべ外務大臣政務官は「口頭による注意を行った、本人は反省している」と答弁。その質疑の概要をツイートし、国…

概要:階猛議員が国会で追及した上田人権人道大使の暴言や刑事司法の問題について報じないマスコミの怠慢と責任

【06/11】国連人権委員会における上田人権人道大使の暴言について、衆議院法務委員会で民主党の階猛(しなたけし)議員が質問した。質問を受けたあべ外務大臣政務官は「口頭による注意を行った、本人は反省している」と答弁。その質疑の概要をツイートし、国…

情報:国連拷問禁止委員会での上田人権人道大使の発言をめぐる論考・報道・情報総合ポータルⅡ(※転載歓迎)

概要 - Overview - 2013年5月21日~22日の間、日弁連の代表団がスイス・ジュネーヴで行われた国連の第50回拷問禁止委員会(Committee Against Torture:CAT)に出席した。その代表団の一人、小池振一郎弁護士が、委員会で行われた日本政府代表団団長の上田秀…

【侵略犯罪】 ボツワナ、ドイツの2か国がローマ規程改正第8条と侵略犯罪の改正条項に批准(ASP)

プレスリリース: 2013/06/10 ボツワナ、ドイツの2か国がローマ規程改正第8条と侵略犯罪の改正条項に批准 ICC-ASP-20130610-PR916 締約国会議(ASP)議長のエストニアのティーナ・インテルマン(Tiina Intelmann)大使は、侵略犯罪に関する改正条項、及び…

情報:国連拷問禁止委員会での上田人権人道大使の発言をめぐる論考・報道・情報総合ポータルⅠ(※転載歓迎)

概要 - Overview - 2013年5月21日~22日の間、日弁連の代表団がスイス・ジュネーヴで行われた国連の第50回拷問禁止委員会(Committee Against Torture:CAT)に出席した。その代表団の一人、小池振一郎弁護士が、委員会で行われた日本政府代表団団長の上田秀…

主張:上田人権人道大使の発言について報告した小池弁護士の真意と日本の刑事司法が抱える現実的課題(完全版)

【05/29】日弁連の代表団の1人である小池振一郎の弁護士の日誌ブログを発端に、ジュネーヴで行われた国連の拷問禁止委員会で行われた現役の人権人道大使の問題発言は瞬く間にネットを駆け巡り話題となった。この記事執筆時点で、日刊ゲンダイ、東京新聞、ロ…

国連:拷問禁止委員会での上田人権人道大使の発言の背景にある、日本の人権外交の実像(完全版)

国連の拷問禁止委員会の場で行われた人権人道大使の発言の背景に、日本政府の国際人権・人道課題に対する「基本姿勢」に問題があるということは、前回の記事で指摘した。しかし実はもっと掘り下げると、単なる「姿勢」ではなく「方針」の問題であることを、…

国連:拷問禁止委員会での上田人権人道大使の発言に見る、日本の人権外交の基本姿勢という問題の核心(完全版)

2013年5月21日~22日の間、日弁連の代表団がジュネーヴで行われた国連の拷問禁止委員会に出席した。その代表団の一人が、委員会で行われた現役の人権人道大使の問題のある発言をブログに記載し瞬く間に話題となり、後発で一部新聞でも報道された。国際刑事司…

〔2013年〕国際刑事裁判所の発足後の現在(2013.10.29)

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/83/ICC_member_states_world_map.png 国連加盟国のICC締約国マップ(122/193カ国) 2013年10月現在 凡例:グリーン=加盟 オレンジ=未加入 グレー=未署名 http://upload.wikimedia.org/wi…

【緊急告知】24日(土)映画『ニュルンベルク裁判』無料上映会のお知らせ(転載歓迎)

国際刑事裁判所(ICC)発足10周年記念イベント 映画『ニュルンベルク裁判:現代への教訓』 ~現代国際司法の視点でニュルンベルクの功罪を再考する~ ジャパンプレミア東京上映会 今年2012年は、国際刑事裁判所(ICC)発足10周年の記念の年です。国際社会で…

【動画】ファトゥ・ベンソーダ国際刑事裁判所(ICC)検察官の来日記者会見+質疑応答要約(2012.10.17)

FATOU B.BENSOUDA, Prosecutor, International Criminal Court2012年6月15日に国際刑事裁判所の検察官に就任し初来日したベンソーダ検察官が 「平和と正義」の実現におけるICCの役割について話し、記者の質問に答えた。司会 日本記者クラブ企画委員 杉田弘毅…

日本・五行歌(4)─JNICC勝見(2012.10.01)

民を守らない政府 子を危険にさらす企業さらに税金を搾り 何を為すのか 世界が見ている #連歌デモ参加記念 2012.10.01

報告:ニューヨーク侵略犯罪に関する国際ワークショップ及び戦略会議

侵略の犯罪化という国際刑事裁判制度の課題に取り組む 6月25日から26日の二日間、ニューヨークにて、リヒテンシュタイン公国国連代表部と侵略予防グローバル研究所の共催で、侵略犯罪に関する国際ワークショップと同戦略会議が連続で行われ、日本の市民社会…

転載:原発再稼働と電力会社の経営 via 『河野太郎公式ブログ ごまめの歯ぎしり』(グラフ版)

原発再稼働と電力会社の経営 野田内閣は、なぜ、原発を次々と再稼働させようとしているのか。 決して電力が不足するからでも電気料金が高騰するからでもない。 再稼働させないと電力会社の経営が破綻に直面するからだ。 「原子力発電施設解体引当金」という…

世界連邦運動における「核の平和利用」推進方針が内包する問題

世界大会が行われたカナダ・ウィニペグ大学の表札(前方) 会場のウィースリー・ホール(後方) はじめに 2012年7月10日から11日の二日間、カナダのウィニペグで開催された第26回世界連邦運動世界大会(XXVI WFM Congress)では分科会(Commission)が開かれ…

個人声明:国際刑事裁判所(ICC)ローマ規程発効10周年を記念して

14年目の「国際司法の日」を迎えるに当たり、日本政府に苦言を呈す。 英語版 今日から14年前の1998年日7月17日、ローマで行われた国連全権外交使節会議において「国際刑事裁判所ローマ規程」が採択されました。その後、国際司法の発展に大いなる貢献をした…

【改正】侵略犯罪に関するローマ規程の改正条項

侵略犯罪に関するローマ規程の改正条項 (※Wikipedia掲載前の部分的自己コピー) 侵略犯罪(しんりゃくはんざい、Crime of Aggression)は、国際刑事裁判所規程に定められる国際刑事裁判所の管轄犯罪の一つである。2010年6月11日、カンパラで開かれたローマ規…

【リヒテンシュタイン】侵略犯罪に関する改正ICC規程を批准した初の締約国に

リヒテンシュタイン、改正ICC規程の侵略犯罪条項の最初の批准国に 特定兵器使用禁止条項〔ベルギー提案)にも批准 PGA(地球規模問題に取組む議員連盟)国際本部より以下の発表がありました。 http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/liechtenstein/image/map.gif…

【コンゴ】国際刑事裁判所ICC、ルバンガ被告に初の有罪判決

国際刑事裁判所(ICC)で、初めての終局判決が昨日出されました。コンゴ民主共和国(DRC)の内線に関するルバンガ事件で、少年兵の利用に関する戦争犯罪が起訴されていたものです。結論としては有罪判決です。判決書は624頁に及ぶ膨大なものです。 NGOは、よう…

〔2012年〕国際刑事裁判所の発足後の現在(2012.07.01)《祝10周年》

http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/8/83/ICC_member_states_world_map.png 国連加盟国のICC締約国マップ(121/193カ国) 2012年07月現在 凡例:グリーン=加盟 オレンジ=未加入 グレー=未署名 http://upload.wikimedia.org/wi…

普天間:破綻した日米合意~政治主導の功績を論じない国内メディア~

一縷の希望は政治主導により紡がれた はじめに 普天間返還問題については、外交政策を担当する現役秘書時代から取り組んできた一大政策テーマだった。「県外移設」訴える鳩山政権では首相官邸の政府案の1つを提案するブレーンも務めた。当時から、鳩山総理の…

資料:2012年米国防権限法付随の両院協議会報告(グアム移転関連)

米上院で可決された2012会計年度米国防権限法案に付随する両院協議会報告書におけるグアム再編に係る箇所(p.928-929)の抜粋粗訳。絶対承認条件は5つあり普天間移設計画の具体的進展の報告を求める条件はその1つ(下記太字にて重要箇所を強調)。※因みに、…

非核:「終末時計」が零時5分前となった背景と科学者らの提言

原子炉だけでなく、その管理の問題にまで踏み込む科学者たち はじめに 2012年1月10日、米誌 「原子力科学者会報(BAS:Bulletin of the Atomic Scientists)」 が、核戦争等による人類滅亡までの秒針を示す「終末時計」を2年前の2010年から1分進め、零時5分…

日本版「保護する責任」市民社会連合(JCRtoP:仮)設立への呼びかけ

「保護する責任」原則の第二の潮流を掘り起こす 「大規模自然災害から保護する責任(RtoPfND)」(仮称)原則の確立と普及 エグゼクティブ・サマリー 2001年に国連総会にICISS(干渉と国家主権に関する国際委員会)報告書『保護する責任』(Responsibility to…

【リビア】国際刑事裁判所、予審裁判部が逮捕状発行を承認(2011.06.27)

2011年6月27日 報道資料 ICCがリビア政府関係者3名に対する逮捕状の発行を決定 何が:2011年6月27日、国際刑事裁判所(ICC)の予審裁判部第一法廷は、2011年2月15日以降、リビアにて発生した人道に対する罪の疑いで、以下の3名に対する逮捕状を発行した。 ム…

【訴追案件】国際刑事裁判所が取り扱う事態と案件(2011.11.15現在)

動画:将来建設予定の国際刑事裁判所敷地についての解説(英語) 国際刑事裁判所が取り扱う事態と案件 概要 国際刑事裁判所ローマ規程(以下、ローマ規程)の定めにより、検察官は、締約国または国連安全保障理事会の付託に基づき捜査を開始することができる…

【リビア】ICC検察官、安保理決議1970に基づく捜査開始を表明(2011.03.03)

2011年3月3日 報道資料 ICC検察官がリビアに対する刑事捜査の開始を発表 リビアが六番目の捜査案件に 何が:2011年3月3日、国際刑事裁判所(ICC)のルイス・モレノオカンポ検察官は、リビア国内における最近の情勢について初期調査を行ったところ、犯罪が行…