国際刑事裁判所(ICC)と日本 [はてな版]

人間の安全保障の発展に貢献する日本と世界の道筋と行く末を見つめます。

2006-01-01から1ヶ月間の記事一覧

投票:『国際刑事裁判所(ICC)に関する意識投票アンケート』実施のご案内(2006.01.31)

本日、5問の問いかけからなる簡単な投票アンケートを本ブログ上に作成しました。目的は簡単な意識調査ですので、軽い気持ちでご参加ください。またコメントやご感想などありましたら投票後に「コメント」をクリックして残して頂ければ幸いです。勿論、投票…

【英国】(補足)軍隊法改正案の審議を昨年中に開始(2006.01.30)

同じくGetting our Acts together - 英国防省プレスリリースより 軍隊法改正法案成立への道筋 A major question, of course, is whether this potentially far-reaching plan will progress through Parliament without substantial alteration. Certainly t…

【英国】(下)軍隊法改正案の審議を昨年中に開始(2006.01.30)

陸海空三軍の指揮系統と法体系を一本化 Getting our Acts together - 英国防省プレスリリースより、続き 分野別改正の要旨:即決裁判、軍法会議、是正の権利 即決裁判 1. Summary justice The responsibility of commanding officers to dispense summary ju…

【英国】(中)軍隊法改正案の審議を昨年中に開始(2006.01.30)

陸海空三軍の指揮系統と法体系を一本化 Getting our Acts together - 英国防省プレスリリースより、続き 現行の法体系の長所と短所 The current system works well--it enables outcomes to be reached effectively and fairly, with the results readily ap…

【英国】(上)軍隊法改正案の審議を昨年中に開始(2006.01.30)

英国国防省サイトで偶然、ICCに大きく関連する長大な記事を見つけました。メディアを介さない英国政府の公式プレスリリース(※)なので情報の信頼性はきわめて高いです。概要としては、 「昨年12月中に改正軍隊法(Armed Forces Bill)が英国議会に提出…

【イラク】国際弁護団の提訴先は国際司法裁判所?(2006.01.30)

26日の共同の速報と似た内容だが本質の全く異なる速報がCNNから流れていることがわかりました。それによると、フセイン元大統領の弁護団は米ブッシュ大統領や英ブレア首相に対する提訴を予定しているが、それは「侵略の罪」についてであり、さらに20…

【イラク】フセイン被告が米英首脳をICCに提訴か(2006.01.26)

カイロ発共同通信によると、イラクで公判中のフセイン元大統領が米英両首脳を戦争犯罪の罪でICCに提訴する意向であるとのことです。 旧米CPA(暫定統治局)の意向を強く受けて発足したイラクの特別戦犯法廷では、イラクの元フセイン大統領が80年代に…

アメリカ:グアンタナモ基地での軍事裁判を軍当局者が非難

捕虜弁護の米軍当局者、グアンタナモ基地の裁判を非難(ロイター) 2006年1月15日 キューバのグアンタナモ米軍基地には、アフガニスタンやイラクでテロに関わったとされる容疑者たちが収監されています。このグアンタナモでの拘留者(※)たちは、各国の人権…

解説『誰にでもわかる98条協定問題』(2002.09.09)

以下は、BIA(二国間免責協定)に関する公式FAQの全訳と時を同じくして98条協定について誰にでもわかりやすい解説を試みようと、2002年9月に私が作成してヤフー掲示板に掲載したものを再編集・修正してまとめたものです。 米国が各国と二国間免…

【ヨルダン】米国との二国間免責協定を批准(2006.01.09)

新年早々、とても残念なニュースが飛び込んできました。 9日付けのロイター通信によると、ヨルダン議会は8日(日曜)、国際人道上の重大な罪に違反した罪の疑いでの米国籍保有者の引渡しを拒否する米国との二国間免責協定(BIA)を批准した模様です。 …

解説(下) 二国間免責協定(BIA)に関する公式Q&A(2002.09.03)

Q&A 2002年9月3日 米国の「98条協定」について(後編) (Q4)「98条協定」を結ぶことによって生じる影響には何が考えられるのか? この協定を結ぶ国家は、ローマ規程、条約法に関するウィーン条約、そして国内の犯人引渡し法に定める履行責任に反する…

解説(上) 二国間免責協定(BIA)に関する公式Q&A(2002.09.03)

以下は、2002年にニューヨークに本部を置くCICC(国際刑事裁判所を求めるNGO連合)がWEB上に公開したBIA(Bilateral Immunity Agreement=二国間免責協定:通称「98条協定」)に関する公式Q&A(05年度版の最新原典PDF)の報道資料の…

【メキシコ】米国との二国間免責協定の署名を拒否(2005.10.31)

昨年中のニュースですが、昨年10月末に100カ国目のICC加盟国となったメキシコが、同月中に米国との二国間免責協定(BIA)※1の署名を拒否したという報道がありました。このBIAの拒否には、小国には大きなリスクが伴い、国際司法コミュニティは…

【資料】第5回「自民党有志によるICC勉強会」報告(出席者名簿)

勉強会で資料に目を通す出席者たち 「第5回自民党有志によるICC勉強会」出席者一覧 出席 座長・高村正彦 愛知和男 伊藤信太郎 小野晋也 亀岡偉民 北川知克 柴山昌彦 田中和徳 渡嘉敷奈緒美 中川雅治 中根一幸 中山泰秀 森山眞弓 山口泰明 山本有二 保岡…

〔戦後~03年〕国際刑事裁判所の発足までの経緯(2007.2.16更新)

国際刑事裁判所発足までの経緯 構想の誕生と低迷 2002年7月に条約が発効し、翌3月には開所した国際刑事裁判所(ICC)の設立構想は、半世紀以上も前、国際連合の設立当初から存在していました。第2次世界大戦後のニュルンべルク国際軍事裁判と極東…

第5回「自民党有志によるICC勉強会」報告(2005.12.15)

勉強会の後半で講演を行うカターラ裁判所書記 2005年12月15日午後3時、衆議院第2議員会館第2会議室にて 「自民党有志による第5回ICC勉強会」が行われた。 出席者は全員で40名(全出席者名簿)。そのうち世界連邦日本国会委員会(会員名簿(…

【資料】(2a)外務省資料(2005.11.30)に関する補足

日本の現状について②(外務省公開資料より) 1.ICCの意義 ●我が国は、ICC規程を採択した1998年のローマ外交会議に積極的に参加する等一貫して国際刑事裁判所(ICC)の設立を支持し、その実現に向けて努力してきた。 (参考) ローマ会議以降…

【資料】(2)外務省資料(2005.11.30)に関する補足

ICCの基本情報に続いて、次に、日本の現状について説明します。 日本の現状について②(外務省公開資料より) ●我が国は、ICC規程を採択した1998年のローマ外交会議に積極的に参加する等一貫して国際刑事 裁判所(ICC)の設立を支持し、その実現…

【資料】(1)外務省資料(2005.11.30)に関する補足

はじめに せっかく許可を頂いて公開した資料ですが、その内容はあまり簡単に理解できる内容ではないと思います。 そこで、ICCに関する基本的知識とともに、公開資料の内容を項目ごとに紐解いていきたいと思います。 日本の現状について①(外務省公開資料…

ご案内:ICC書記官の来日と勉強会の開催(2005.11.31)

①ブルーノ・カターラICC書記官来日 2005年11月30日(水)、外務省国際法局からJNICC宛てに連絡がありました。その情報によると、来週12月14日~16日(水~金)の日程で、ブルーノ・カターラ国際刑事裁判所書記官(Registrar)が来日され…

【資料】日本の現状について③④─外務省(2005.11.30)

国際刑事裁判所(ICC)規程締結に向けた作業の現状(平成17年12月) 3.締結に向けての国内法整備 ● 刑事実体法のほか、ICCの行う捜査・裁判・刑の執行等への協力に関する手続法など、刑事法全般にわたる検討が必要。各国の実行も調査することが必…

【資料】日本の現状について①②─外務省( 2005.11.30)

国際刑事裁判所(ICC)規程締結に向けた作業の現状(平成17年12月) 1.ICCの意義 ●国際刑事裁判所(ICC)とは、国際社会にとって最も深刻な罪(集団殺害罪、人道に対する罪、戦争犯罪、侵略の罪)を犯した個人を国際法に基づき訴追し、処罰す…

2006年元日:ご挨拶と最新資料のご紹介(2006.04.18更新)

謹賀新年 明けましておめでとうございます。 年初めから小難しい話で恐縮ですが、今年は史上初の常設国際刑事法廷である国際刑事裁判所(International Criminal Court:ICC)にとって重要な節目の年となるため、新年明けの元旦の今日から、このブログを…