国際刑事裁判所(ICC)と日本 [はてな版]

人間の安全保障の発展に貢献する日本と世界の道筋と行く末を見つめます。

ご案内:ICC書記官の来日と勉強会の開催(2005.11.31)

①ブルーノ・カターラICC書記官来日

2005年11月30日(水)、外務省国際法局からJNICC宛てに連絡がありました。その情報によると、来週12月14日~16日(水~金)の日程で、ブルーノ・カターラ国際刑事裁判所書記官(Registrar)が来日されるとのことです。外務省からの要請による公式の日程で、その主旨は明らかにされていません。但し、書記官は事実上ICCの組織運営に関わるトップの方なので、専門筋によると「外務省が予算面について確認するために来日を要請したのだろう」とのことでした。

このICC書記官来日の報に伴い、JNICCでは独自で進めていた企画を連動することにいたしました。以下がその企画です。

②第五回自民党ICC勉強会開催

12月15日(火)に、カターラICC書記官を招いて第5回自民党ICC勉強会を開催します。 第五回となった今回の勉強会では、いよいよ、自民党の各派閥からの世話人も決まり来年のICC加盟に向けて大きく動き出しそうな気配です。

今回のカターラ氏来日の日程と勉強会の期間が重なったことを好機と捉え、JNICCとしてはこれを機会に一気にICCと政府与党の片割れであり、国会の最大政党である自民党および各省庁の関係者との距離を縮め、双方において理解が深まり批准が促進されるよう橋渡し的な役割を果たしたいと考えております。

 以下は、各議員に宛てたJNICCの案内状の転載です。

第5回 ICC(国際刑事裁判所)勉強会のお知らせ

 本年、10月31日にメキシコが加盟し、ついにICC加盟国が100ヵ国となりました。また、11月9日の国連における全体会合において、ICCから国連宛に提出された年次報告書の討議が行われ、日本の小澤大使が、加盟した際の財政面も含め、日本がICCへの加入を真剣に検討していることを表明しました。これは、国内法のうち重要なものは整備され、残す課題は細部の法整備と、加入後の分担金の問題だけとなり、後は政治家が決断する段階に来ていることを示すものだといえます。
 そこで今回の勉強会では、関係省庁(外務省と法務省)の担当官を招き、ICCに対する政府のスタンスと、解決しなければならない問題点について聞き、そのうえで早期加入に向けた具体的な取り組みを検討したいと考えております。また、当日はブルーノ・カターラICC書記局長(仏)も来日しており、勉強会へ参加する予定になっております。
 各先生方におきましては、お忙しいことは十分に承知しておりますが、何卒ご出席くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。


 第5回 自民党有志によるICCの勉強会

  日 時 : 12月15日(木) 15:00~16:30

  場 所 : 衆議院第2議員会館  第2会議室

  講 師 : 外務省国際法国際法課課長 秋葉 剛男 氏   
        法務省刑事局国際課国際刑事企画官 瀬戸  毅  氏   
        国際刑事裁判所ICC)書記局長 ブルーノ・カターラ 氏

  座 長 : 衆議院議員 高村正彦  

  自由民主党有志によるICC勉強会 世話人

   座長        高村正彦(元外務大臣
    代表世話人    伊藤公介

   世話人
    平成研究会    櫻田義孝
    清和政策研究会  柴山昌彦
    宏池会(旧堀内派竹本直一
    近未来政治研究会 保岡興治(元法務大臣
    志師会      中野清 
    番町政策研究所  森山眞弓(元法務大臣
    宏池会谷垣派) 園田博之 
    大勇会      河野太郎
    新しい波     愛知和男