昨年中のニュースですが、昨年10月末に100カ国目のICC加盟国となったメキシコが、同月中に米国との二国間免責協定(BIA)※1の署名を拒否したという報道がありました。このBIAの拒否には、小国には大きなリスクが伴い、国際司法コミュニティはメキシコの勇気ある決断について賞賛の声を上げました。このニュースの全容およびBIAについての説明がIPSの記事でカバーされておりましたので、リンクを転載します。
メキシコ、米政府の圧力に反して国際刑事裁判所規程を批准(IPS) - JanJan
記事抜粋
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人権擁護諸団体によれば、米政府はこれまでメキシコに対し、ICCを批准し、米国民をICCに引き渡さない旨を定める二国間免責協定(IBA)の締結を拒否するならば、麻薬密売対策向けの援助について1,150万ドルを削減すると警告していたという。この額は米国の対メキシコ経済援助の40%近くに相当する。 これに対しメキシコのルイス・エルネスト・デルベス外相は、先週、IBAを締結するつもりはない、米国に特別な地位を与えるよりむしろ援助を失う方を選ぶ、との考えを明らかにした。※1 BIAについてのその創設の経緯と公式の説明、FAQ(よく聞かれる質問)などの情報については、ココ(前編)とココ(後編)を参照してください。