国際刑事裁判所(ICC)と日本 [はてな版]

人間の安全保障の発展に貢献する日本と世界の道筋と行く末を見つめます。

2006-01-01から1年間の記事一覧

【コンゴ】OTPのリリースにハーグ市ポータルの詳細情報を補足

ハーグ行きを近日に控えてハーグ市のことをインターネットで調べていたところ、ハーグ市の公式ポータルサイト(一部日本語での閲覧可)で、国際刑事裁判所(ICC)の動きをつぶさに追っている「平和と法の街」という英語セクションを見つけました。これか…

【公開】中国アジア会合('06/03)とハーグASP('04/09)の内部報告書

今年3月に中国貴陽市で開かれたアジア地域国際会議での集合写真 過去の海外国際会議への出張報告書を公開 法政大学国際法研究会での、国際刑事裁判所(ICC)と日本のかかわりに関する講演原稿(と全素性)の公開にあたり、これまでJNICC内部向け報告書として…

お知らせ:JNICC勝見、ハーグ締約国会議に出席(2006.11.22~12.01)

JNICC勝見、日本のNGO代表としてハーグでのICC締約国会議に臨む またハーグ締約国会議の季節が巡ってきました。前回のJNICC定例会合で私が出席することが決まったので、今年は私が日本のNGO代表として行って参ります(前回は、留学先のフローニンゲン大学か…

【報道】7日の朝日のICC特集記事の紙面切り抜き

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【コンゴ】ICC検察官、ルバンガ氏訴追に関する証拠を提出(訳)

ICC初の公判となるか、検察官がルバンガ氏訴追に関する証拠を提出 オランダ、ハーグ 2006年11月9日 ICC-OTP-20061109-178-En 予備審問:児童徴兵の罪で武装勢力指導者に対する裁判実施の是非を決定 対象名: コンゴ民主共和国 案件名: 検察官対トマ・ルバ…

【コンゴ】予審法廷、予備審問で公判実施の是非を判断

ICC初の公判となるか、検察官がルバンガ氏訴追に関する証拠を提出 9日付けの国際刑事裁判所(ICC)検察局のプレスリリースによると、ICCの予審法廷は2006年11月9日、コンゴ民主共和国(DRC)の武装勢力指導者、トマ・ルバンガ被疑者に対する公判…

【原稿】法政大学国際法研究会での講演原稿とスライド

法政での講演原稿とスライドを公開 2006年11月4日、法政大学国際法研究会の招きで、同研究会の年次学術研究発表会、Academic Forum 2006の特別企画『日本の国際刑事裁判所加盟を考える』において、私、JNICC勝見がゲスト講師として行った講演『国際司法の発…

【クウェート】神学校生徒の無差別殺戮でパキスタン政府の訴追を検討

中東アラブのICC非締約国であるクウェートから、パキスタン政府をICCに訴追する話が持ち上がっています。以下は記事の要約です。 4日付けのクウェート発アラブニュース(サウジアラビア)によると、国際イスラム人権委員会(International Islamic Co…

【語録】現役ICC幹部の言葉(3)─ICC予審裁判部部長

ICCは個々の犯罪を扱う裁判所ではない ICCは個人を裁く裁判所ではあるが、ICCが扱う犯罪は個人が犯した個々の罪ではなく、大規模かつ体系的に行われた犯罪の構成員としての個人がその対象として裁かれる裁判所なのである。 国際刑事裁判所 予審裁判…

【訳文】首相国会答弁に対する反応への返信と追加報告

Re:【速報】安倍首相が日本のICC加盟のコミットメントを再確認 ベッキーさん、返信ありがとうございます。 実はこの日本では有名な慶應大学のイベントについては私たちも関わっており、メディア支援などで協力しています。このイベントのために各種メディア…

【英文】世界に配信した首相国会答弁に対する反応

今月19日に国際配信した首相国会答弁の報について、アジアにおける国際刑事裁判所(ICC)に関する運動の窓口となっているフィリピンの同志のベッキーさんから、23日にこんな反応がありました。 > Looks like you are on a roll. JNICC must be very busy …

ご案内:JNICC勝見が法政大学国際法研究会で国内初講演を行います。(2006.11.04)

JNICC勝見、法政大学国際法研究会の招きで国内初講演を実施 少々お報せするのが恥ずかしいのですが・・実は、来る11月4日(土曜日)、慶應大学のICCシンポジウムと同じ日程の午後、法政大学国際法研究会様のお招きにより、私JNICC勝見は、国内で初めて、IC…

【英訳】世界に配信した13日の安倍首相の国会答弁の報

NEWS: Abe reaffirms Japans commitment to join the ICC October 19, 2006 TOKYO: In the Third Upper House Budget Committee of the 165th Extraordinary Diet Session held on October 13, for the first time in Japan as a clear indication made by t…

【語録】現役政治家の言葉(2)─内閣総理大臣

国家指導者としてのコミットメントの表明 国際社会における深刻な犯罪を防止をする、そうした犯罪に対する対策のために、また国際の平和と安全のために、日本はこの国際刑事裁判所、ICCを一貫して支持をしてまいりました。また、現在、関係省庁で必要な国…

【ウガンダ】(下)現地メディアによる和平交渉責任者とのインタビュー(訳)

「ICCの逮捕状は交渉の強みになる」和平交渉の政府代表(下) しかしNduguさん、それでは「飴と鞭」の状況のように思えるのですが違いますか?ウガンダ政府は、片方では飴をやり、片方ではそれを取り上げたりしていませんか? そういった矛盾は一切ない。政…

【ウガンダ】(上)現地メディアによる和平交渉責任者とのインタビュー(訳)

「Arrest Warrants for Kony Are a Boost to Juba Talks」(2006年10月15日付けThe Monitor紙によるインタビュー)より 「ICCの逮捕状は交渉の強みになる」和平交渉の政府代表(上) 2006年10月16日 インタビュアー: Emmanuel Gyezaho(太字) インタビュー…

【ウガンダ】(下)現地メディアによる和平交渉責任者とのインタビュー(英)

But Ndugu, there seems to be a carrot and stick situation here. Is government not giving with one hand and taking back with another? There are no contradictions at all. Government went to the ICC because we were looking at a reasonable way…

【ウガンダ】(上)現地メディアによる和平交渉責任者とのインタビュー(英)

「ICCの逮捕状は交渉の強みになる、和平交渉の政府代表」(2006年10月15日付けThe Monitor紙)より Arrest Warrants for Kony Are a Boost to Juba Talks The Monitor (Kampala) INTERVIEW October 15, 2006 Posted to the web October 16, 2006 By Emmanuel…

【資料】第2回「自民・公明ICC合同勉強会」報告(出席者名簿)

第2回「自民・公明ICC合同勉強会」出席者一覧 本人出席 自民党 衆議院 逢沢 一郎 伊藤 公介 臼井 日出男 小野 晋也 鍵田 忠兵衛 亀岡 偉民 北村 誠吾 高村 正彦 柴山 昌彦 早川 忠孝 武藤 容治 森山 眞弓 保岡 興治 山内 康一 公明党 衆議院 丸谷 佳織 …

第2回「自民・公明ICC合同勉強」報告(2006.10.11)

自民党のICC議員連盟(以下自民・議連)と公明党のICC早期加盟を目指す小委員会(以下公明・委員会)の合同勉強会が10月11日(水)午後4時より衆議院第1議員会館第2会議室で行われた。本人出席20名、代理出席21名。柴山昌彦(自民・議連事…

【和訳】米ジョン・ベリンジャー国務省法律顧問の演説内容(抜粋)

国際刑事裁判所(ICC)について 我が国は、すべての国際刑事法廷を支持しているわけではない。とりわけ、国際刑事裁判所(ICC)に関する我が国の懸念は、よく知られているところである。我々は必ずしも、ICCを支持する国々と同じ理想を共有できない…

【英文】米ジョン・ベリンジャー国務省法律顧問の演説内容(抜粋)

International Criminal Court The United States does not support every example of international criminal tribunals. Our concerns about the International Criminal Court are well-known. While we share common goals with many ICC supporters, we…

報道発表:安倍首相、2007年中の国際刑事裁判所加盟に意欲(各社)

報道各社によると、安倍首相は参院予算委員会での国際刑事裁判所(ICC)の加盟に関する質問への答弁(※)で、2007年度の加盟を目指すことに意欲を示したそうです。これは実は、とても画期的なことです。 私は2002年のローマ規程発効前(解説)からこの運…

解説「ICCの機構─④b書記局(現在の裁判所書記)」(2009.03.13更新)

ICCの機構─書記局(The Registry) 以下は、ICC公式サイトでの「裁判所書記(The Registrar)」の説明をJNICC勝見が独自に翻訳したものを、外務省の正訳公開に伴い新たに再編成したものです。この職務に関する厳密な規定については、ローマ規程の第43…

【語録】現役ICC幹部の言葉(2)─ICC所長

ICCに対する理解を広める必要性 正義が正義たる所以は、正義が行われていることを確認できることにある。 ICCの存在、その役割と活動に対する理解を、もっと広げなければならない。 日本のICC加盟方針を歓迎 加盟国の少ないアジアで、いくつかの国…

解説「ICCの機構─④a書記局(機能)」(2007.04.01更新)

ICCの機構─書記局(The Registry) www.icc-cpi.int 以下は、旧ICC公式サイトでの「書記局(The Registry)」の説明をJNICC勝見が独自に翻訳したものを、外務省の正訳公開に伴い新たに再編成したものです。この部門に関する厳密な規定については、ロー…

解説「ICCの機構─③c検察局(補完性と独立性の保証)」(2007.04.01更新)

ICCの機構─検察局(The Office of the Prosecutor) www.icc-cpi.int 以下は、旧ICC公式サイトでの「検察局(The Office of the Prosecutor)」の説明の Mandate の部分を私が独自に翻訳したものを、外務省の正訳公開に合わせて新たに再編成したものの…

解説「ICCの機構─③b検察局(職務と権限)」(2007.04.01更新)

ICCの機構─検察局(The Office of the Prosecutor) www.icc-cpi.int 以下は、旧ICC公式サイトでの「検察局(The Office of the Prosecutor)」の説明の Mandate の部分をJNICC勝見が独自に翻訳したものを、外務省の正訳公開い伴い新たに再編成したも…

【和訳】ICC所長による国連総会活動報告の概要(05~06年度)

2005~2006年度における国際刑事裁判所の活動に関する報告 概要 本報告は、2005年8月1日から2006年8月1日までの期間について、国際刑事裁判所(以下、ICC)が国連に提出する2回目の報告となる。本報告では、ICCの活動の推移および…

【英文】ICC所長による国連総会活動報告の概要(05~06年度)

Report of the International Criminal Court for 2005-2006(PDF) Summary The present report, covering the period from 1 August 2005 to 1 August 2006, is the second annual report of the International Criminal Court (hereafter “the Court”) su…