国際刑事裁判所(ICC)と日本 [はてな版]

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【コンゴ】OTPのリリースにハーグ市ポータルの詳細情報を補足

ハーグ行きを近日に控えてハーグ市のことをインターネットで調べていたところ、ハーグ市の公式ポータルサイト(一部日本語での閲覧可)で、国際刑事裁判所(ICC)の動きをつぶさに追っている「平和と法の街」という英語セクションを見つけました。これからは、このサイトもICCに関する主な情報源の1つに加えようと思います。

さっそく、このポータルでコンゴ訴追のことについて、11月9日付けのICC検察局(OTP)のプレスリリーストラックバック先を参照)にはなかった詳細情報を見つけましたので、以下にその記事を簡単に箇条書きにして要約したいと思います。ただ、国際司法都市ハーグのポータルだからといって、ライターが法律に明るい方とは限らないようですので、その辺りは純粋に情報として割愛してお読みください。基本的に、翻訳は原文に忠実に行います。

ICCが初の起訴状を発行(ICC Issues Its First Indictment)

  • ICCは2006年8月26日、コンゴ武装勢力の元司令官トマ・ルバンガ・ディーロ氏に対して初の起訴状を発行。
  • ルバンガ氏は、2002年~2003年の間、同氏が率いるコンゴ愛国者解放戦線(FPLC)が15歳未満の児童を強制的に同部隊に入隊させ戦闘行為に参加させた容疑により、これを主導した中心人物として責任を問われている。
  • ICC検察局によると、この期間中に拉致・徴兵された児童の数は30,000人に及び、これらの児童は、敵対する部族を兵士・文民の区別なく殺害するよう命令されていたという。
  • ルバンガ氏とその弁護人を務めるジョーン・フラーム(M Jean Flamme)氏は、9月28日に開かれる罪状認否を確認する公聴会に出席する予定。
  • ルバンガ氏はすべての容疑を否認しているが、予審判事団により検察側に十分な証拠があると認められる場合は、来年にも公判が開かれることになる。
  • アナン国連事務総長による最近の報告によれば、2004年1月以降、少なくとも18,000人及ぶ児童がルバンガ氏の武装組織から解放されており、他にも数千人に及ぶ児童が自力で脱出している。

ソース:ハーグ市公式ポータルDenhaag.com「平和と法の街」セクション記載記事