国際刑事裁判所設立条約発効4周年を記念した新たなる誓い
2006年7月1日、国際刑事裁判所(ICC)設立条約が発効してから4年を閲することになる。この間、ICCは、100カ国の締約国によって支えられ、裁判官・検察官の陣容を整え、いまや3件について捜査を行っている。しかし顧みると、ICCの役割を期待する声はさらに大きくなりつつあり、他方、ICCに十全な役割を果たすために必要な条件整備がまだまだ十分ではないという現状にある。 ICCへの加入は、わが国として国際社会の最も深刻な罪の不処罰を許さないという決意の表明である。アジアの主要国であるわが国の加入は更に多くの国が加入することを促進し、重大犯罪を犯した犯罪者に対する国際的な包囲網を広げることに貢献すると考えられる。 国際社会にとって深刻な害悪をなす重大な国際犯罪について、その行為者が処罰されずに見すごされるのを防ぐために、まさに百年の計をもってつくられたICCが、その本来の役割を果たせるよう尽力するのが、我々市民社会の務めであると考える。 この考えのもと、いままたあらためて、いっそうの連帯と協力を誓いたい。 2006年7月1日 国際刑事裁判所問題日本ネットワーク 共同代表 植木 光教 新倉 修