国際刑事裁判所(ICC)と日本 [はてな版]

人間の安全保障の発展に貢献する日本と世界の道筋と行く末を見つめます。

ご案内:JNICC勝見のプロフィールの紹介(07年以降) 2012.07.12更新

イメージ 1

 (中央)ネパールICCアジア地域専門家会合にて、参加者の面々と束の間のひととき(09年3月)

以下は、2008年9月時点の自己紹介です。

これからの活動内容

プロフィール(随時更新)にあるように、私はこのたび、民間企業から政界へと転身いたしました。政界への転身とはいっても、中央政界を目指して選挙に出るわけではありません。国政に携わる国会議員の私設秘書となったのです。肩書きは、外交政策担当となる予定です。(これまでの活動については(『06年迄』」を参照)

私がこれから一緒にお仕事させていただく国会議員は、長崎1区選出の民主党参議院議員・犬塚直史(いぬづかただし)氏です。外交防衛委員会で委員を務め、党内のネクストキャビネット」(次の内閣:NC)で外務副大臣を務められる犬塚議員は、世界の国会議員で作る超党派の国際議員連盟地球規模問題に取り組む国際議員連盟(PGA)国際本部理事でもあり、日本支部の事務局長でもあります。私の今後の仕事は、こうして国内外で認められ、外交問題に積極的に取り組まれている犬塚議員の外交政策上の補佐(Foreign Policy Aide)を務めることです。

また犬塚議員は、これまで国会で度々ICCに関する質問を行っており、私が活動を始めてからの間、実に4人の外務大臣に対して質問を行い、そのたび有用な結果をもたらしてきた政界の功労者の一人でもあります。その一部の議事録を翻訳して、ハーグでの締約国会議で日本の状況を知らせる報告資料として活用させて頂いたこともありました。また逆に、犬塚議員が総合司会を務められた、PGA日本支部主催のICCと人間の安全保障に関する国際会議では、会議で採択された『東京宣言』の起草・翻訳作業に携わらせて頂いたこともあり、議員とは常に相互に協力しあって、政治と民間の連携=コラボレーションを実践してきた間柄にありました。当然、議員はICCを支持しており、またこれまでに挙げた活動を通して生まれた縁もあって、ICCの推進における市民社会の役割についても理解を示してくださっています。

そこで私は、これからは、「民間企業で働くサラリーマンと市民団体ボランティア」という二足の草鞋から、「国会議員秘書と市民団体関係者」という二足の草鞋に“穿き替える”ことになりました。

このような形で、1人の個人が議員秘書と市民団体を兼務しているというケースはおそらく珍しいでしょう。しかし、公設の政策秘書ではないので国家公務員法には抵触しないため、犬塚さんのような理解ある議員の下であればこのような複合的な勤務形態も可能になります(参考)。ただし、JNICCにはボランティアとして関わることは今後も変わりなく、個人の裁量で、また議員の許諾のもと、ときには議員秘書の業務の一環として活動に関り続けることになります。したがって、これからの活動内容は本質的には変わりませんが、本職が議員秘書という立場になったことで、これまで以上に世界との交流を深め、日本の国際的地位向上に向けて貢献することができるようになるという点において、業務の“質”が変わります。

政治と市民社会の新しい連携のあり方

世界では、PGA(地球規模問題に取り組む国際議員連盟)などの国際的な組織を通じて政治と市民社会の間に新しいつながりが生まれています。国際刑事裁判所を生んだローマ会議では、138のNGOと159の国が集い、国際刑事裁判所を作るための協議が行われ、その合意の中でICCが誕生しました。

これまでの議会民主制では、選挙によって国民の代表が選ばれ、国民は選出した代表に全幅の信頼を置いて国政に携わってもらってきました。しかし世界では、そうしたこれまでの常識から脱皮した、新しい考え方に基づいて、国のことや世界のことを市民と政治家が"共に"考え、変えてゆこうとするのが主流となりつつあります。その考え方の根底にあるのが人間の安全保障の概念です。この概念の中で急速に国際社会に広まりつつある、「国家という垣根を越えて個人の尊厳・人権・安全を守る義務が国際社会にはある」とする、『保護する責任』の考え方が、政治と市民の間の垣根すらも取り払おうとしているのです。しかし、この考え方を具体的な行動として実践・実現するには、まず従来の国家のありようが変わる必要があります。すなわち、

「人間の安全保障を、国際社会の構成員として、国家に属する個人個人にもその責任があるという考え方に発展させたとき、いかにして個人が国家になり代わりその責任を果たすか」

という発想です。

その一環として考えられるのが、政治と市民社会の新しい連携=コラボレーションを模索する近年の動き: 「市民参画型の国際社会の形成」です。

ICCを生み出したローマ会議は、そのような新しい連携・参画の形のひとつの結実でした。私と議員が共に目指すのは、「第二のローマ会議」ともいえるこうした国際的な連携・参画を再び呼び起こすことです。その最終的な目標は、政治と民間の新しい連携と連帯をもって、世界的規模での政軍分離の実現を果たすことにあります。すなわち、あらゆる国家の政治から軍事を切り離すための具体的な構想を構築しこれを実現することにあります(※この構想については、現在ウィキペディアで事実関係を整理しているところなので、詳細については私の一連の執筆記事の中にある「積極的平和構築の為の「人間の安全保障」関連」の一連のエントリをご覧ください)。

これから私は、「第二のローマ会議」を目指して、限られた時間の中を犬塚議員とともに邁進していく所存であります。「世界的規模での政軍分離」など、絵空事、絵に描いた餅としか思えないかもしれません。しかし、絵に描くのではなく作り出すのは、人の所業です。何も作り出すことをせずにただ思い描いたり論じているだけでは、その考えは永遠に実現に近付きません。参画し、行動することによって初めて前進するのです。私は、この大いなる夢と理想を、犬塚議員とともに追い、前進することを決めました。またそのために「人間の安全保障」政策の一環として、ICCの活動も続け、議員とともに「世界的規模の政軍分離」の理想を実現すべく、これから邁進して参りたいと思います。

いち民間企業のサラリーマンからは少し立場が変わりますが、皆様におかれましては、政治と市民の橋渡し役の議員秘書・勝見として、そして国際社会と日本の橋渡し役のJNICC勝見として、今後新たに二足の草鞋を履き続けることになる私の活動に対するご支援とご理解、そしてご協力のほどをよろしくお願い致します。
(^o^y←Peace For Action!(行動する者にピースを!)

平成19年3月1日

国際刑事裁判所問題日本ネットワーク
国際連絡及びメディア渉外担当



民主党参議院議員犬塚直史事務所
外交政策担当

勝見 貴弘

追記 2008.03.01
 平成19年08月31日付で世界連邦運動(WFM)本部理事に就任(詳細
 平成19年10月24日付で世界連邦運動協会(WFMJ)理事、国際委員に就任
 平成19年12月01日付でJNICC事務局長に就任

追記 2008.05.27
 平成20年05月27日付けで世界連邦運動協会(WFMJ)執行理事に就任

追記 2008.11.08
 平成20年11月08日付で世界連邦運動(WFM)本部執行理事に就任

追記 2011.09.23
 平成23年07月26日付で平和省プロジェクトJUMP運営委員に就任

追記 2011.11.15
 平成23年10月7日付で平和省及び平和の基盤創設を求める地球規模連盟(GAMIP)役員に就任

追記 2012.04.11
 平成24年04月10日付で多元的バイリンガルサービス『BALES』(バレーズ)を設立

追記 2012.07.12
 平成24年07月12日付でWFM本部理事を辞任(詳細

追記 2012.11.22
 平成24年11月19日付でGAMIP役員を退任