国際刑事裁判所(ICC)と日本 [はてな版]

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【速報】ICCアジア地域専門家会議を中国で開催!(2006.03.21~03.22)

武漢で中国初のICCアジア地域専門家会議を開催!

本日CICC本部(ニューヨーク)から緊急連絡があり、3月中旬に中国湖北省武漢(ウーハン)で開催予定の「ICCアジア地域専門家会議」にJNICCは出席できるのかどうか問いかけられました。期間は21日と22日の二日間だけなのですが、幸い21は祝日なのでもしかしたら連休がとれるかもしれません。しかしこの時期に実費は辛すぎるので、なんとかCICC側で旅費負担をお願いしようと思っている次第です。

それにしても驚きなのは、これまでタイで行われたきた会場が中国に移ったことです。中国ではまだICCに関する市民グループは発足しておらず、中国側で会議を主催できるはずもないからです。これまでこうした地域会合はフォーラム・アジア(Asian Forum for Human Rights and Development:FORUM-ASIA)というタイに拠点を持つアジアの人権NGOの集まりによって主催・管理されてきたので、今回のもフォーラム・アジアが主催だとは思うのですが、それにしてもICCに対する理解がまだ十分とはいえない中国で開催するとは驚きです。

ただ、中国政府はICCに関心を寄せており、これまでの締約国会議「侵略の罪」に関する特別作業部会などにもオブザーバーとして参加しており、まったくの蚊帳の外というわけでもなくむしろ積極的に参加しています。しかしそれと、ICCを支持する市民グループの存在を許すかどうかは別問題なので、今回の中国開催は、たとえ首都や上海などの大都市ではなくとも注目に値するものになりそうです。まずビザの問題とかはどうなんでしょうか・・(NYでは実は一部の国が「ICCの会議に参加するから」という理由でビザ発行を拒否されたことがありました…)。

私は中国に足を踏み入れたのは上海空港止まりなので、中国の国内事情についてはまったくと言っていいほど無知です。でもアジア2カ国目となる上陸先が中国になれば、これほど嬉しいこともありません。

JNICCでは現在派遣員を検討中で、私が選ばれるかどうかはわかりませんが、今後随時状況については皆さんにお知らせしていこうと思います。ご期待ください!