(別添)クラスター弾に関するウェリントン会議宣言(仮訳)
平成20年2月外務省
2008年2月18日から22日まで、クラスター弾の使用により生じる深刻な人道上の結果を永続的に解決することを求めて各国がウェリントンに集まった。これらの国は、この解決には、文民に対する許容し難い被害を生じるクラスター弾を禁止する法的拘束力を有する国際文書を2008年中に締結することが含まれなければならないことを確信する。 かかる精神に基づき、これらの国は、そのような文書の不可欠な要素として以下が含まれるべきことを確認した。 ● 文民に対する許容し難い被害を生じるクラスター弾の使用、生産、移譲及び貯蔵の禁止 ● 被害者及び被害者を擁する社会に対する治療及びリハビリテーションの適切な提供、被害地域における除去、危険回避教育並びに貯蔵弾の廃棄を確保する協力及び援助の枠組み 以下の国は、 ウェリントン会議並びにウィーン、リマ及びオスロにおける過去の会議における作業に励まされ、 さらに、ブリュッセル、ベオグラード及びサン・ホセにおける会議を含む国家及び地域の多数のイニシアティブ並びにクラスター弾の人道上の影響に対処するためにとられた措置に励まされ、 国際連合及びその他の会合によるこの問題に対する積極的な支持に励まされ、 最後に、赤十字国際委員会、クラスター弾連合及びその他の多数の非政府機関の積極的な支持に励まされ、 文民に対する許容し難い被害を生じるクラスター弾を禁止する法的拘束力を有する文書について交渉し採択するための外交会議が、アイルランド政府により2008年5月19日にダブリンにおいて招集されることを歓迎し、 また、上記の不可欠な要素を含む2008年1月21日付けのクラスター弾条約の草案を作成するためにクラスター弾プロセスへの参加者が行った重要な作業を歓迎し、この草案を基本的な提案として、この宣言に添付される一覧(compendium)に含まれる関連の提案及びダブリンにおける外交会議に提出される他の関連の提案と共に、ダブリンにおける外交会議での検討のために提出することを決定し、 文民に対する許容し難い被害を生じるクラスター弾を禁止するそのような文書についての交渉を2008年5月にダブリンにおいて完結するとの目標を確認し、 そのような文書を作成するための努力に他のすべての国が参加するよう呼びかける。外務省「クラスター爆弾ウェリントン会議に関する報告会」提出資料