今回のプレシンポジウムは、プレシンポというには勿体ないほど内容の充実した、また新たな課題を浮き彫りにする有意義なディスカッションの場となったと私は感じました。とりわけ、前田先生(日弁連刑事弁護センター副委員長)の仰る刑事手続きに関する「可視化」の課題や、東澤先生(国際刑事弁護士会(ICB)理事)の仰った「ICBにおけるICC登録弁護士に日本人弁護士が1人もいない」という問題で、法曹界だけでなく学術会も含めた市民社会全体が連携して何らかの人材育成策を講じなければならないという点について、これからも日弁連・ICB・JNICC・学術会が共同で連携して取り組める課題なのではないかと感じました。 |