国際刑事裁判所(ICC)と日本 [はてな版]

人間の安全保障の発展に貢献する日本と世界の道筋と行く末を見つめます。

長崎から「平和」の深化を目指し国際ワークショップを開催

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前半のパネルディスカッションで逐次通訳と司会の二役という大役を担った犬塚議員(正面左)


『人間の安全保障大学院』創設に向け長崎が始動

快晴に恵まれた24日日曜日、長崎の原爆資料館にて、国内初の『人間の安全保障大学院』の創設をテーマに各界の識者が議論するワークショップ『人間の安全保障に関する国際ワークショップ~長崎人間の安全保障大学院の創設を目指して~』が開催されました。いぬづかは、ヨセフ高見三明長崎大司教や、吉村正寿長崎市議、舟越耿一長崎大教授らが参加する同ワークショップの実行委員会の一員として参加、全体のディスカッションの進行役を務めました。ワークショップの模様は長崎新聞西日本新聞の翌日の朝刊に掲載され、NBC長崎放送の取材を受けるなど、地元メディアの関心を集めました。

本ワークショップは四部構成で、前半の第一部と第二部で国内外における「平和」意識の推移と発展の歴史を辿るとともに、「保護する責任」などの先進理念をめぐる世界の現状について議論し、後半の第三部と第四部で日本における「人間の安全保障」政策の現実と課題について考察がなされ、そして最後には、長崎における現状と改善点から導かれる『人間の安全保障大学院』創設の必要性について、会場の来場者を交えた活発なオープン討論が行なわれました。

「理論を学ぶだけでなく行動を」

ワークショップの目的は、低迷する日本の平和学研究の現状を受けて、これをどう改善し強化していくか、また「平和を学習するだけなく、実践するための研修を進めるにはどすうればよいか」という課題について、その具体的な道筋として『人間の安全保障大学院』の創設を検討し、平和にかかわる各分野に対する理解を深め、大学院創設に向けた一つの方向性を見出すことにありました。

長崎市内外から150人以上が来場した本ワークショップでは、いぬづかを含む現職の国会議員や、大学教授、国連大学の研究者、紛争解決の専門家、人道支援にかかわる医師など多種多様な立場の識者が参加し、会場も交え「長崎から平和を発信する」意義について熱い議論が交わされました。また開会と閉会の挨拶にそれぞれ、ヨセフ高見三明大司教と田上富久長崎市長をお呼びし、それぞれのお立場から平和について語っていただく貴重な機会ともなりました。

こうして各界の識者10人が参加した本ワークショップは「理論を学ぶだけでなく行動する大学を作るべき」という1つの結論に達して4時間に及ぶ議論を終了しました。実行委員会では、本ワークショップの成功を受けて発起人を募り、運動を本格化していく予定です。

※公式パンフレット及び参加者一覧などは公式サイトで公開中