国際刑事裁判所(ICC)と日本 [はてな版]

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〔02年~03年〕国際刑事裁判所の発足とその後の歴史

国際刑事裁判所の発足と発展の歴史 (2002年~2003年)

2002年
2003年
  • 2003年3月11日: オランダハーグにてICCの開所式と判事18名の宣誓就任式が執り行われる。判事らは全世界各地域の資格を有する法律家たちの中から選ばれた。18名の判事は初代裁判所所長として、カナダのフィリップ・キルシュ(Philippe Kirsch)判事を選出した。

  • 2003年4月21日: ニューヨークのASPにて、アルゼンチンルイス・モレノ・オカンポ(Luis Moreno Ocampo)氏が検察官として選出される。オカンポ氏は、人道に対する罪とくにアルゼンチンにおける個人の強制失踪についての刑事実績を評価され、合意上の候補(consensus candidate)として選出された。オカンポ検察官は2003年6月16日に正式就任した。

  • 2003年7月16日: ICC検察官が初の記者会見と声明の発表(英文プレスリリース(PDF))を行う。検察官は、検察局としての介入が最も必要とされるのはDRC(コンゴ民主共和国)のイトゥーリ地区における事態だと宣言。またICCは政治目的による訴追を行う手段とはならず、あくまで締約国領内で行われた犯罪もしくは締約国の国籍を持つ個人によって行われた重大な犯罪についてのみ訴追することを明言した。

  • 2003年9月: 第二回締約国会議が召集される。会議では第二次予算(約60万ユーロ)が承認され、ハーグにて裁判所の諸施設の設置が着々と進められていることを歓迎する表明がなされた。会議では、国際犯罪の被害者を救済する被害者信託基金(Victims Trust Fund:VTF)の役員理事として締約国が推薦する5名が選出された。