国際刑事裁判所(ICC)と日本 [はてな版]

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ガザ攻撃:占領なき「殲滅」を示唆か、エルサレムポスト紙

「米国が日本に行ったことをハマスにも行えばいい」リーバーマン党首

エルサレム・ポスト(2009年1月13日) 翻訳:JNICC勝見

イメージ 1 「キャスト・リード作戦はハマスが “戦意を喪失するまで”続けられなければらない」イスラエル・ベイテイヌ(「わが家イスラエル」)党のリーバーマン党首は、火曜日に行われたテルアビブのバールイラン大学での講演でこう主張した。
 ハマスが権力の座にある限り、イスラエルに安全は訪れない。したがって、我々は、ハマスの戦闘意欲を失わせる決意を固めなければならない」
 同党首はこう述べ、次のように続けた。
 第二次世界大戦で米国が日本に対して行なったように、我々はハマスと戦い続けなければならない。当時も、占領は不必要だった」
 1945年、日本は広島と長崎に2つの原爆を落とされたのち無条件降伏した。当初、本土に対する上陸侵攻作戦が検討されていたが、原爆投下後の日本の降伏により作戦は回避された。
 「わが家イスラエル」党は現在イスラエルで5番目の政党で、選挙シーズンの開始から現在に至るまでの支持率平均では、次期総選挙では4番目の政党となることが有力視されている。(了)
アビグドール・リーバーマン党首
(Ariel Jerozolimski氏撮影)


コメント
 「わが家イスラエル」党(公式サイト)のアビグドール・リーバーマン(Avigdor Lieberman)党首([プロフィール)はイスラエルでも有名な極右派政治家で、かつては閣僚を務めた経験もある大物のようです。次期総選挙ではイスラエル4大政党に返り咲く見方もあるので、この人物の動向には注目です。
 この記事では、決してリーバーマン党首本人核兵器の使用を明言しているわけでも示唆しているわけでもありません。報道側が、日本に対する大規模な上陸戦なき降伏をもたらしたのは、原爆投下による無条件降伏だったと主張し、リーバーマン党首の発言を核使用の示唆と解釈しているのです。(→党スポークスマンの説明
 大学での全講演内容が把握できないため、これはエルサレムポスト側の独断的な主張と捉えるほかありませんが、ここに至って核の使用を示唆するかのような、すなわちは人口密集地であるガザでは「殲滅」を意味する行為に触れるイスラエル保守系メディアの主張には驚かされるばかりです。
 当ブログ記事のTB先でヒロミチ氏が引用された、「敵を消滅させるとは、敵の武装を解除することで、いわゆる『敵の抵抗力を奪う』ことで、その肉体を消滅させることではない」という含意の毛沢東の言葉が、普遍的な真理であることを願います。ただし、事実上隣接する土地においてたとえ戦術核でも使用する可能性は実際は低いと言わざるを得ません。むしろ恐ろしいのは、その使用を安易に想定し得る当事者(当然。メディアも含む)の単純な思考です。この単純思考に対する世界の一般読者の反応(原文の下のTalkbackという項目)にも注目です。
追記:日本語メディアの報道
(日経)イスラエル極右「第二次世界大戦の日本のようにハマスに打撃を」
(AFP)イスラエル極右政党党首、「ハマスには第2次大戦での日本と同様の対処を」
(時事)「ハマスを日本のように屈服させよ」=イスラエル極右党首
(共同)米国の日本攻撃に倣え ガザ攻撃でイスラエル右派



原文 Lieberman: Do to Hamas what the US did to Japan
Jan. 13, 2009 JPost.com Staff , THE JERUSALEM POST
Operation Cast Lead must continue until Hamas "loses the will to fight," Israel Beiteinu chairman Avigdor Lieberman said on Tuesday. 

"Israel won't be secure so long as Hamas is in power, and therefore we need to come to a decision that we will break the will of Hamas to keep fighting," he said during a speech at Tel Aviv's Bar-Ilan University. 

"We must continue to fight Hamas just like the United States did with the Japanese in World War II," Lieberman added. "Then, too, the occupation of the country was unnecessary." 

In 1945, Japan unconditionally surrendered to the US following two atomic bomb attacks on Nagasaki and Hiroshima. A ground invasion of mainland Japan had been prepared at the time, but was avoided due to the Japanese capitulation after the bombings. 

Israel Beiteinu is currently the fifth largest party in Israel, and, according to an average of all polls taken since the start of the campaign season, is expected to become the fourth largest party in the next general election.