外務省がICCに関する資料集を一新しました
日本のICC加盟がほぼ確実となったことを受け、2006年12月1日付けで外務省の国際刑事裁判所(ICC)に関する公開資料が一新されました。資料は外務省国際法局国際法課によってまとめられたもので、ICCに関する総合資料としては初めての公開資料集となります(いずれもPDFなのでAdobe Reader又はプラグインが必要です)。資料『国際刑事裁判所(ICC)について』では、これまで国内では唯一、国連広報センターなどからしか提供されていなかったICCに関する公式の基本資料キット(Q&A)が、外務省独自の構成で、図入りでわかりやすく作成されています。
資料『国際刑事裁判所(ICC)と日本の加盟の意義』では、日本政府として初めて「日本の加盟の意義」に関する公式見解が文書の形で公開されています。この中で、外務省の国際法局は日本のICC加盟の意義を以下のようにまとめています。
● ICCに日本が加盟することの意義は大きい。 ◇国際社会における最も深刻な罪の不処罰を許さないという我が国の決意を国際社会に対して明確に表明。 →重大犯罪人に対する国際的な包囲網を狭める。 →国際社会における「法の支配」の推進。 ◇国際刑事裁判の制度作りや運用に参画することができる。 →2009年にはICC規程の見直しのための検討会議が開催され、「侵略犯罪」の定義等について議論される予定。
2006年12月1日付で公開されたICCに関する政府公式資料